ドイツの美大留学を予定しているかしい(@kassy_art)です!
2022年6〜7月に、ゲーテ・インスティチュートのドイツ語書くトレーニング・オンラインコース(B2レベル)を受けてみました。
この記事では、ドイツ語書くトレーニング・オンラインコースを受講してみた感想を紹介します。
- ゲーテ・インスティチュート「ドイツ語書くトレーニング・オンラインコースの内容」
- いいところ
- ・毎週250語の作文を書くことで、ドイツ語作文力が伸びる(はず)
- 自分が受講するレベルだけでなく、全てのレベルのオンライン練習問題にアクセスできる
- ・ゲーテ検定試験料が割引になる
- いまいちなところ
- ・システムがとにかくわかりづらい、スマホから見づらい
- ・添削内容を確認しづらい
- ・質問への回答が遅い、スルーされる
- ・講師や他の生徒の顔が見えない
- ・受講前にレベル確認テストを受ける必要がある(ゲーテ・インスティチュートのコースを受講したことがない場合)
- ・執筆するテーマは自分で探す必要がある
- ・参加人数が少ないとキャンセルになる場合がある
- ゲーテ・インスティチュートのドイツ語書くトレーニング・オンラインコースB2.2を受講したまとめ
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ゲーテ・インスティチュート「ドイツ語書くトレーニング・オンラインコースの内容」
毎週異なるテーマで最大250ワードの作文を執筆します。
ドイツ語作文8回分の添削とオンライン・トレーニング込みで32000円。
たとえば、わたしが受講したコースはこんな内容でした。
1週目:Trends 1 - ニュース記事を読んで要約
2週目:Trends 2 - 日本のトレンドをテーマに意見を述べる
3週目:Jugend 1 - 現代の日本の若者と昔の日本の若者の比較
4週目:Jugend 2 - ドイツの若者と日本の若者の比較
5週目:Nachrichten 1 - ニュース動画を見て内容を要約
6週目:Nachrichten 2 - ドキュメンタリーを見て内容を要約&自分の意見を述べる
7週目:Kunst und Kultur 1 - 現代アート作家を1人選び、架空のインタビューを会話形式で書く
8週目:Kunst und Kultur 2 - 美術作品を1つ選び、テーマや意義について解説する
テーマは毎回同じではなく、ある程度入れ替わるようです。
作文を執筆する前に、テーマの調査や作文で使えるフレーズなどを学習します。
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テーマの調査 15分
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よく使うフレーズ集の確認 10分
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オンライン・トレーニング 15分
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作文執筆 90分
ただ、実際には知らない単語を調べながら進めるので、かなり時間がかかります。
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テーマの調査 4時間〜8時間(記事を読む、動画を見るなど)
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よく使うフレーズ集の確認 30分
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オンライン・トレーニング 1時間
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作文執筆 2時間〜4時間
毎週作文を提出するのは大変で、わたしはかなり〆切を破ってしまいました…。(事前に連絡すれば遅くなってもOKのようです)
いいところ
・毎週250語の作文を書くことで、ドイツ語作文力が伸びる(はず)
書いてみるとわかりますが、250語はけっこう多いです。
テーマも専門的なものが多く、学術論文のようにきちんと構成をして書く必要があります。
毎週論文を書くような気持ちで挑み、鍛えられたと思います。
自分が受講するレベルだけでなく、全てのレベルのオンライン練習問題にアクセスできる
わたしが受講したのはB2レベルですが、A1〜C2とすべてのレベルのオンライン・トレーニングをやることができました。
カリキュラムに組み込まれていない問題もやるのは自由なので、練習になります。
・ゲーテ検定試験料が割引になる
これは書くコースに限らず、全てのゲーテ・インスティチュートのコースにあてはまります。
ゲーテ・インスティチュートの語学コースを受講すると受験料が安くなります。
ゲーテ検定試験を受けることを予定している方は、実質授業料の割引になり安く受講することができます。
いまいちなところ
・システムがとにかくわかりづらい、スマホから見づらい
サイトの構造がめちゃくちゃわかりづらいです。
今週の課題を始めるときに、「どんなタスクがあって何をすればいいのか」を理解するのにいつも時間がかかりました。
提出期限の日付が間違っていたり。
リンク先のアクセス権が付与されておらず、問い合わせないとアクセスできなかったり。
きちんとメンテナンスされていないページが多く、講師側もシステムの使い方をきちんと把握できていないのではと感じました。
ゲーテの説明ページには「最先端の学習方法」と書いてありますが、パソコン向けのデザインでスマホから見づらいし、文字は小さいし、システムはめちゃくちゃ古くさいです。
オンライントレーニングではどこで答えを確認できるのかわからず、7週目でようやく機能を見つけました。
講師とのやりとりが掲示板方式なのも確認しづらくて最悪で、LINEやSlackでも使った方がマシなレベルです。
講師の負担を減らすために、意図的に連絡しづらくしてるんじゃないかとすら思えます。
・添削内容を確認しづらい
独自の添削記号が使われていて、慣れるのに時間がかかります。
また、添削内容を確認するために吹き出しにカーソルを当てるのですが、しばらくすると添削した文に文字がかぶって見えなくなってしまいます。
このシステムの仕様にはかなりイライラさせられました。
・質問への回答が遅い、スルーされる
1週間が終わってから講師が作文の添削を始めるので、基本的にレスポンスは週の始まりのみです。(講師によるかもしれません)
質問をしてもすぐに返ってこなかったり、場合によってはスルーされたりするのでストレスがたまりました。
ルール上は質問数に上限はなく質問し放題なのですが、回答が遅いので結局自分で調べた方が早いってなってあんまり意味ないです。
基本質問する生徒がいないので、講師も添削だけやればいいって気持ちであまり見てないのでしょう。
・講師や他の生徒の顔が見えない
講師とはテキストのやりとりだけなので、どんな人なのか全くわかりません。
また、生徒同士でチャットできる機能があるようですが、誰も使っていませんでした。
7人生徒がいましたが、私以外にどんな生徒の人が受講していたのか全くわかりませんでした。
・受講前にレベル確認テストを受ける必要がある(ゲーテ・インスティチュートのコースを受講したことがない場合)
ゲーテのコースにはB2.1レベルとB2.2レベルの2種類があり、B2.1レベルのコースを修了していないとB2.2レベルのコースを受けられません。
B1の合格証明証を持っているだけだと資格が足りず、レベル確認テストを受ける必要があります。
私の場合は3月にB2の試験を受けてLesenとHörenは受かっていたので、メールで問い合わせたところレベル確認テストは免除してもらえました。
・執筆するテーマは自分で探す必要がある
作文の題材となる記事はDeutsche Welleなどの外部サイトで自分で探してね!という方式です。
てっきりしっかりした教材があると思ってコースに参加したので拍子抜けでした。
裏を返せば、自由度が高いとも言えるかもしれませんが。
・参加人数が少ないとキャンセルになる場合がある
最小催行人数に達していないと、コース自体がキャンセルされる場合があります。
また、体験レッスンはありません。
ゲーテ・インスティチュートのドイツ語書くトレーニング・オンラインコースB2.2を受講したまとめ
システムがとにかく使いづらく、あまり満足度は高くありませんでした。
また、肝心の書く能力は伸びたのかというと、なんと前回から4点しか上がっていませんでした。
意味ねー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
絶対にゲーテ検定のB2レベルに合格したくてこのコースを受講したので、本当にがっかりでした。
自分ではいろんな記事を読んだり書いたりしてドイツ語能力が伸びたつもりでいたけど、辞書や翻訳ツールの補助なしで書く能力は全く伸びてなかったみたいです。
8つの課題は全て提出しましたし、コースで必修となっているオンライントレーニングも全てやって予習・復習しました。
それでもこの結果なので、たった8回の添削頼りのコースの内容に正直問題があるのではないかと思います。
ゲーテ以外にもっといいコースがあればそちらを受講したいのですが、現状だと最大250語の長文を添削してもらえるサービスは少ないです。
Vollmondのドイツ語テキストコースは最大150語までですし、通常の語学コースやレッスンだと書く能力に特化したものがあまりありません。
作文の添削はHalloTalkに任せて、文法のトレーニングができるようなアプリ(DuaLingoなど)をやった方が書く能力は伸びるのかもしれません。
ほかに書く能力を伸ばすいいコースを知ってる方がいたら、逆に教えてほしいです。😭
この記事がゲーテ・インスティチュートにぼったくられる人を防げることを祈ります!