ドイツ美大に留学中のかしい(@kassy_art)です!
苦労して契約した最初のWGですが、引っ越すことにしました。
内見時にはわからなかった問題点が多々あり、WG選びで失敗しないコツをまとめたいと思います。
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ドイツでトンデモWGを避けるコツ7選
入居前に住人全員と話ができる物件を選ぶ
最初のWGでの失敗の一つは、
「大家が入居者を決める物件で、入居前に住人全員と話ができなかった」
ことです。
この時点で、
「住人同士がほかの住人にあまり興味を持っていない」
「新しい住人を選ぶ権限がないから性格が合う人を選べない」
というWGの特徴を予想するべきでした。
共同生活するわけですから、住人同士の相性は大事です。
入居前に話ができた唯一の子(同居人B)も、最初は明るくていい子だと思ったのですが、入居後に自分勝手でいい加減な面があることがわかりました。
掃除や片付けをきちんとしない、夜遅くまで騒がしいなど。
同居人Aに話を聞くと、その子も「同居人Aのいい加減さには辟易としている」と言っていて、全員に話を聞くべきだったなと思いました。
同居人数が少ない物件を選ぶ
住む人数が多いと、その分わずらわしさも増えます。
今回のWGでは大家家族も同居していたので、全部で9人と多かったです。
休日に家で課題に集中したくても子供の泣き声がしたり、ピアノの音が聞こえてきたり。
大家の家族も使う共有部分の掃除も大家以外だけで分担して行わなければいけないので、「わたしたちは家政婦なのか?」と思いました。
実際に大学からWGまで移動してみる
実際に通学してみると、Google Mapの予想よりも長い時間がかかることがわかりました。
乗り継ぎの回数など、実際に移動してみて時間を測ったほうがいいです。
ドイツの公共交通機関は信用できないので、自転車やスクーター、乗り継ぎなしで大学に通える場所がベストです。
Wi-Fiの速度を確認する
Wi-Fiの速度を確認できるアプリをダウンロードしておくのがいいです。
3階に居住するのに2階にルーターがあるなど、ルーターと距離がある場合は繋がりにくい可能性が高いです。
居住するときに使う共有部を実際に使わせてもらう
今回、内見のときはゲストルームやゲスト用トイレを使わせてもらったため、実際に住んだときに使う3階トイレの不具合に気づけませんでした。
内見の時点で見るだけではなく実際に使わせてもらうのがいいと思います。
ハウスルールをしっかり確認する
内見のときは「共有エリアはみんなで交代して掃除」としか聞かされておらず、具体的にどこからどこまでなのか、どれぐらいの頻度でやるのかなどが確認できていませんでした。
ハウスルールをしっかり聞くべきですし、逆に全然ないならしっかりルール化できていない無法地帯と言えます。
unbefristet (普通借家契約、契約期限なし) の物件を選ぶ
定期借家契約(befristet)で契約していたので、問題が起きたときに「早期契約解除することができないのでは」と不安になりました。
半年で大学を変える可能性があったので、内見の際は「まずは半年間だけ契約したい」と伝えていました。
すると、希望通り契約期間を半年間と定めた契約書をもらえました。
一方で、これは「半年間は住まないといけない」契約書でもあったのです。
最低1年以上住むこと、という条件がある物件もあったので希望通りならいいかと契約しましたが、やはりunbefristet(期限なし)で契約していつでも解約できる状態にしておいたほうがいいです。
最終的には、大家とケンカして「いつでも出ていっていい」と言われたので即時早期解約に同意してもらえました。
befristet契約(定期借家契約)(ドイツ民法575条)
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法律上は家主は早期解約に応じる必要はない。
ただし、別の入居者を紹介するか、双方が合意すれば早期解約が可能。 -
契約期間が終了すれば、自動的に契約解除となる。
住み続けたい場合は別途新たに契約する必要がある。 -
家賃を滞納し続ければ無理やり追い出される可能性もある。
ただ、滞納金と遅延延滞金を訴訟で請求されるかもしれないし、自分のSchufa(信用情報)のスコアが悪くなるのでしないほうが無難。
unbefristet契約(普通借家契約)
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基本的には、契約を終了したい3ヶ月前までに書面で通知する。
家主と合意がある場合はもっと早く出ていくことも可能。
契約終了理由を伝える必要はない。
日本語の情報は古かったりして間違っていることが多いので、ドイツ語で情報を探してDeepL翻訳にかけることをおすすめします。
最初のWGに住んでみてわかった問題点
引っ越し理由は大きく3つあります。
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住人同士でコミュニケーションができない
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大家のコミュニケーション能力、問題解決能力がない
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シャワーが2ヶ月故障してお湯が使えない
住人同士でコミュニケーションできない
住人同士のコミュニケーションが少なく、共用部の清掃プランを立てるのだけでも苦労しました。
さらに、4つの事件をきっかけに「こいつらの思考回路理解できん」となり、「共同生活をするのが無理」という結論に至りました。
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冷凍庫事件
同居人Aが「冷凍庫が汚い」と言って、突然冷凍庫のものを全て外に出して解凍してしまった事件。
土曜日でみんなが不在時に行われたため暴挙に気づけず、日曜日の朝に食品がすべて出されているのに気づき事件が発覚した。
その後、同居人Bが「あとで掃除する」と言いながら一向に掃除せず。
どんどん食べ物が傷んでいくので、なぜか入居したばかりでほとんど冷凍庫を使っていなかった自分が2時間かけて掃除するはめに。
掃除してみるとほとんどのものが前の入居者が残していったものだとわかり、大家に「前の入居者の所有物を全て処分してから引き渡すべきじゃないのか」と苦情を入れた。
すると大家が同居人Aに苦情を入れたらしく、なぜか同居人Aが長々言い訳をチャットに書いて自分を正当化していた。一切謝罪なし。 -
トースター事件
同居人A、同居人Bと割り勘でトースターを買おうと約束していたのに、いざ買ったら「払いたくない」とバックれられた事件。
そもそもわたしは1人で自分用に勝手に買おうとしていたのに、なぜか同居人Aが「みんなで使えるものはみんなで割り勘して買った方がいい」と言い出し、割り勘することに。
amazonのリンクを貼ってどの商品を買うか共有した上で「OK」と返事をもらったのに、いざトースターが届いたら「やっぱり使わないから払わない」「お金ないから無理」などとゴネだし誰もお金を払わなかった。 -
キッチン事件
同居人Cが「普段キッチン使わないけど、一部自分のものが残ってるから来週掃除するわ」と自分から言い出したのでキッチンの掃除当番に名前を入れたところ、いざ当日になったら「やっぱキッチン使ってないのに掃除するのめんどい」とバックれられた事件 -
話し合い事件
大家の奥さんが「今週末話し合いましょう」と提案してきたので時間を決めようとするも、結局決まらず流れた事件。
同居人Aはそもそも空いている時間を提出せず、同居人B・C・私の返信をもとに「日曜10時はどうですか?」と私が提案したが、誰も返信しなかった。
大家は大家で「こっちに時間を聞くんじゃなくて、そっちで時間決めてから教えて」と及び腰で、同居人も同居人で「大家が提案してきたんだから、大家が率先して決めるべき」と誰も率先してリスケする気はなし。
「約束しても破る」
「人に迷惑をかけても謝らない」
「誰もコミュニケーションを取りたがらず、統一した意思決定ができない」
ということが続き、同居人の誰も信頼できないと思いました。
共有部のトラブルに関しても、いちいち「今すぐやれ!」と怒りのメッセージが来るので全然落ち着いて課題ができませんでした。
この家では全く学業に集中できなかったです。
大家のコミュニケーション能力、問題解決能力がない
内見した時は「大家と同居するから、何かトラブルがあったらすぐに解決してもらえるはず」と考えていました。
しかし、その期待は裏切られ、シャワーの故障は1ヶ月半放置、ヒーターの故障は2週間放置されました。(ドイツの法律では4日以内に修理が必要)
「いつ直りますか?」とWhatsAppで聞いても出張中で1週間返信がなく、その後も修理予定がわからない状態が続きました。
その上、「早く故障を直してほしい、直らないなら法律に基づいて家賃の値下げを要求する」と伝えたところ、「この家が気に入らないならいつでも出ていっていいんだぞ」と逆ギレされる始末…。
「業者をすでに2回呼んでいるが問題が解決しておらず、自分も外国人だからトラブルにうまく対処ができない」とようやく状況を教えてもらえましたでしたが、だったらその情報共有ぐらいしてくれよと思いました。
また、常に連絡が突然で、こちらの予定を全く無視してくるので困りました。
「17時に業者が来るので部屋を開けておいてほしい」
と当日の16時半に連絡がきたり、
「12時に内見予定があるから部屋を開けておいてほしい」
と当日朝10時に連絡がきたり。
学校だったり旅行だったりで家をあけていることも多いので、当日に言われても対処できません。
それでいて対処しないと怒るので意味不明です。だったらもっと早く連絡くれ。
シャワーが2ヶ月故障してお湯が使えない
3階共有部のシャワーが故障してお湯が出ませんでした。
1階に住んでいる同居人Aのシャワーを借りなければならず、気も遣うし、いちいち予定調整するのがめんどくさかったです。
1~2週間であれば我慢できましたが、いっこうに直らず「この家はおかしい」と思い始めました。
その上、大家の奥さんは29℃のぬるま湯を触って「これが普通」とごまかそうとしてくる始末。
どうもお金がないから故障にすぐ対処したがらない態度が明確になってきました。
最初のWGに住んでみてわかった細かい不便な点
キッチンの隣がガラス張りの居室で夜間使えない
キッチンの隣が居室だとは内見のときに聞いていたのですが、ドアがすりガラスでキッチンの明かりが全て筒抜けだとは気づきませんでした。
この部屋には朝早くから働いている子が住んでいて、「寝れないから夜間にキッチン使わないで」とお達しがあり、平日22時以降はキッチンを使えず困りました。
また、食洗機があるのも便利かと思いきや、サイズが大きすぎて、満杯になるまで待つと使える食器がなくなるので結局手で洗っていました。
実際、同居人Bが満杯になるまで放置していたら皿の食べ残しからカビが発生するという事件が発生しました。
トイレにトイレットペーパーを流せない
内見のときは見ただけなので気づかなかったのですが、
「すぐ詰まるからトイレットペーパーを流せない」
という貧弱トイレでした。
近くのゴミ箱に捨てるのですが、衛生的に抵抗感があり本当にここはドイツなのかと思いました…。(途上国ではけっこうこのパターンはある)
Wi-Fiが遅い、繋がらない
内見のときはいちいちWi-Fiの速度なんて確認できません。
「使わせてもらえる」としか聞いてなかったので、実際には速度が遅かったり繋がりにくかったりでイライラしました。
キッチン掃除や料理など、時間がかかる家事をするときにラジオや動画などを聴きながらできないのもストレスでした。
(それでいて、自分が使っているSIMの回線の電波も入りづらいので代わりに使うこともできなかった)
3階居室から1階キッチンに移動するのがめんどくさい
居室が3階で共有キッチンが1階なので、移動がめんどくさかったです。
1階と3階でWi-Fiを切り替えなければならないのも地味に面倒。
廊下の電気も移動するたびに消さなければいけないので、「RPGかな?」ってなりました。
一軒家なので清掃範囲が無駄に広い
契約書には「共有エリアは同居人で交代で掃除すべし」と書いてありました。
契約時は、「使ったら掃除するのはそりゃそうだよね」としか考えてませんでした。
しかし、いざ住んでみると掃除する箇所が多すぎてかなり大変でした。
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1階のキッチン
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キッチンの外の庭
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洗濯機がある地下室
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1階の廊下
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3階の廊下
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地下室から3階までの階段
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3階のトイレ・浴室
キッチン外の庭、地下室、廊下、階段あたりは大家家族も使っているけど大家は掃除しません。
同居人は4人でしたが1人はほぼ不在なので3週に1回掃除せねばならず、日曜日がほぼ掃除でつぶれるくらい大変でした。
部屋のドアがきっちり閉まらない
部屋のドアがきっちり閉まりませんでした。
いちいち鍵をかけないとダメ。
また、私の部屋もドアがすりガラスで、同居人が夜遅く帰ってくると廊下の電気が入ってきて起きてしまいました。
amazonの梱包袋で目張りしましたが、何かダメージを与えて敷金に影響が出ないか心配でした。
大学から遠い(片道1時間)
中心街まで20分、大学まで40分は許容範囲と思っていたのですが、頻繁に電車やバスが遅延するので+30分は余裕を見ないと遅刻します。
デザイン科は授業の課題が多いので、通学に時間を取られるのがだんだんストレスになっていきました。
もっと遠くから通っている子もいますが、ドイツ人で実家に住んでいて家事やバイトをする必要がなかったりと境遇が違いました。
ただでさえ慣れない環境でいろんなことに時間をとられるので、とにかく大学の近くに住めることに越したことはないです。
まとめ
「家の設備が古い」という細かい不便な点だけなら、半年間だけだし我慢して住もうと考えていました。
しかし、大家に家賃の値下げ交渉をしてから大家に嫌がらせをされるようになり、「この家を早く出よう」と決心しました。
大急ぎで友達に相談しまくり、なんとか11月末で家を出ることができました。
「家探しは大変」というけど、探せばなんとかなるという自信にもなった出来事でした。
みなさんがこんなトンデモWGに住まないことを願うばかりです。
WGでの失敗を防ぐために、反面教師にしていただければ幸いです!