かしいのドイツ美大留学日記

2023年10月からドイツの国立美大でデザインを勉強中✍️ ドイツ生活のエッセイ漫画やお役立ち情報を発信します!

ドイツに来て2日でコロナにかかるの巻〜ドイツ旅行中の自主隔離、保険の請求方法まとめ

ドイツの美大に留学中のかしい(@kassy_art)です!
ついに2022年8月末にドイツに入国できたのも束の間、来て2日でコロナにかかって倒れました…
ドイツで家がない状態でコロナになるのがしんどすぎたため、この記事ではドイツでコロナになった場合にすべき対策経過をまとめます。

ドイツ海外旅行中のコロナ対策まとめ

  • 滞在先の近くのコロナのテストセンターを調べておく

  • 海外旅行保険の相談ダイヤルを控えておく(保険の請求方法を把握しておく)

  • 滞在先でコロナにかかった場合のレギュレーションをしらべておく(隔離日数など)

  • 相部屋ではなくシングルルームに泊まる(お金に余裕があれば…)

  • みんなはマスクしてないけど自分は必ず常にマスクするようにする

ドイツでのコロナのルール(2022年10月現在)

  • 公共交通機関、役所、公立美術館ではマスク必須(民間のお店やレストランはなくても入れる)

  • 検査で陽性判定が出た場合、自主隔離が必要

  • 州によって隔離期間は異なる

  • 医者に診断書は出してもらえないので、テストセンターの証明書を保険会社には提出する

  • 軽症状だとコロナ専用の飲み薬などは出してもらえず、鎮痛薬とビタミン剤を飲むだけの対症療法

ドイツ入国〜コロナ発覚までのの経緯

8/31(水) ドイツ入国

乗り継ぎ便で2日かけてドイツに入国。
朝にベルリンに着き、鉄道で夜にケルンに行きました!

ケルンのシンボルの大聖堂。修復中。

9/1(木) ケルン観光

長旅の疲れで昼までだらだらしつつ、午後は外を散歩。
外では誰もマスクをしてないので、「本当にマスクをしなくていいのか」と感慨深くなりました。
ホステルの近くにコロナのテストセンターを見つけて、「ドイツにもあるんだな」と、のほほんと思ってました。(まさか4日後に自分が検査を受けにくるとは…)

市民は無料。外国人は15€(2000円)

9/2(金) 長旅の疲れ?

筋肉痛で昼までだらだらしてました。
やたら体がだるいと感じつつも、味覚異常や嗅覚異常がなかったためコロナではないと判断。
「まぁ単に疲れたか風邪かな」と思い、とりあえず早く寝ました。

9/3(土) 内見1件目、喉の痛み

内見の予定が10時にあったので7時半に起床。
熱をはかったところ36℃台だったので安心して内見へ行きました。

ケルンのAlt Stadt

散歩してから帰ろうと思っていたけれど、服装を間違えて寒すぎたのでホステルに直帰。
昼寝した後くらいからさらにだるくなり、喉の痛みが出てきました。
夜ご飯にドイツ料理を食べたかったけどそんな元気もなく、とりあえず寝ることに。

9/4(日) だるすぎてひたすら寝る

寝て起きても喉の痛みや体のだるさが回復せず。
バナナを食べて薬を飲んでひたすら寝る生活。
喉が痛すぎて水を飲むのも辛い状態に。
日本の内科で処方された風邪薬を飲んでいるのに改善の気配がなく、「風邪ではないのでは」という思いが強まりました。
コロナについてぐぐってたら「オミクロン株は味覚異常は少なくて喉の痛みを訴える人が多いです」という情報を見つけて「これは…」と思いました。
同時に「水も飲めないくらい喉が痛くなるのは急性扁桃炎です」という情報も見つけて「どっち??」と混乱。
「コロナだったらホステル相部屋の人に申し訳ない」とは思いつつ、日曜で病院が空いてないのでとりあえず明日まで待つことにしました。
しかし、その後吐き気まで出てきて「救急車呼んだ方がいいのか」というくらい切羽詰まる状態に。
しかし、「ドイツでは救急車有料」という情報を見て「お金かかるのは嫌」と思いとどまりました。

家がなく学生ビザ用の保険の契約が完了できていないので、病院に行くのであればクレジットカードに付帯している海外旅行保険を使わなければなりません。
大量に保有している自分のクレジットカードの中から自動付帯保険のカードを調べて、無料で通話できる緊急用ダイヤルを探しました。
エポスカード付帯の海外旅行保険会社に電話してなんとか症状を説明。
喉が痛くてしゃべるのも辛い中、10分話した後に「窓口が違います」と言われて力尽きました。

9/5(月) ようやくテストセンターへ、コロナ発覚 

朝起きて吐き気からは回復。
エポスカードの別の窓口に連絡するも、「ケルンには提携病院がないから自分で現地の病院に行って後で請求して」と見放される😭
JAL CLUB-Aカードの窓口に気を取り直して電話をかけたところ「窓口が違います」とまたたらい回されました。

「カードの裏面に載ってる電話番号にかけて」って言われたけど、いやどれ??????

もう一度別の窓口にかけ、やっと現地の病院を紹介してもらえることに。
一安心するも、「夏場でやってる病院が少ない」と3時間待たされました。
昼12時頃に「コロナかもしれないからまず検査を受けて」と言われ、残っている体力でなんとか初日に見た抗原検査センターへ。

陽性です

本来は15分後に検査結果が出るとのことでしたが、30秒で「陽性ですね」と結果が出ました。
午後に内見の予定が何件かあったけど全部キャンセル。
「お大事に!」と返信をくれる人もいれば無視の人もいて、見込み顧客以外へのドイツ人の冷徹さを感じました。

16時に医師の電話診察を受け、「まぁ、喉の痛みも発熱も咳もだるさも吐き気も全部コロナの症状ですね」と当然の診察結果😂
イブプロフェン(喉の鎮痛剤)とビタミンC・Dの錠剤を自分で薬局で買って」と言われ、しょうがないのでマスクして薬局に行きました。(出歩いていいのかよ)

何書いてあるかさっぱりわからん

ホステルの相部屋からホテルに移動しなければいけないのですが荷物をまとめる元気もなく…。

ドイツのコロナ対策事情をドイツ語で調べるだけでも体力を奪われます。
NRW州では「症状がある場合は10日間隔離」とのこと。
(※2022年11月30日以降、検査翌日から5日間隔離に変更されました)
いきなり10連泊できる安価なホテルも見つからず、どこに移動すればいいのか途方にくれました。
ハイシーズンで宿がないので、booking.comがスイートルーム10泊200万とか提示してきて「いやさすがに保険金の範囲はみでるわ」と引く。 

12泊で200万円?????

郊外の安いホテルに泊まりたかったけど、ルール的には公共交通機関NGなので結局徒歩で近くのホテルに移動。
本来コロナであることを伝えてから行くべきなのかもしれませんが、コロナだと入館できないホテルとかもあってわけわからなすぎて隠して移動。(受付の人ごめん)

全ての予定がなくなったものの、1件目に内見したところからOKをもらい急死に一生を得ました😭

コロナ自主隔離中の症状の経過

9/6(火) ホテルで自主隔離1日目

一人部屋でくつろげて、野菜カレーを食べられるまでに回復。
盗難の心配も二次感染させる心配もなくありがたい。
ドイツのデリバリーアプリ(Lieferando.de)を使うために四苦八苦していろいろ調べました。
非対面で受けとりたいのに、対応してもらえないのでマスクして距離とって受け取りました…。

メニューが読めなくて野菜カレー。
味は普通なのに2000円って(泣)

9/7(水) ホテルで自主隔離2日目

のどは痛くてまだ咳も出るものの、9/4(日)時点の世界の終わり感からは回復。
履修するコースの選択、9月後半の宿探し、保険金の請求方法などを調べつつ、調べること多すぎてなかなか集中できない日々が続きます。

バルコニーから大聖堂がちょっと見える

9/5(月)にホテルにチェックインしたときにめんどすぎて後払いにしたら、2日で円安が3円進む。世知辛い。

いろんな人に「栄養をちゃんと取って」と言われるも、食費が高すぎるのと寝てしかいないので全くお腹がすかず、1日1食で済ませることに。
日本でもウーバーイーツは高いけど、ドイツでも最低注文額€10〜(+配送料)かつ円安なので1食1,500円は必ずかかる辛さ…。

簡単なバーガーとポテトのセットで1650円

9/8(木) ホテルで自主隔離3日目

医者に診断書を頼んだものの、手書きの処方箋だけしかもらえず再度問い合わせ。
保険会社側は「診断書必要」と主張するものの、医者は「テストセンターの検査結果があれば十分」と主張していて混乱。
ドイツではコロナ患者が多すぎていちいち診断書を出してたら業務が回らないので、公認テストセンターの結果でOKとなったそうです。

わからないことが多すぎて、学校にも宿にも保険会社にもひたすら問い合わせ問い合わせ問い合わせで体力を削られる…😭

タイ料理。これまでで1番安くて具沢山でおいしかった

9/9(金) ホテルで自主隔離4日目

喉の痛みはだいぶ回復したものの、まだ咳が残ってて本当に陰性になるのか不安に。
この頃にはWoltのクーポンを発見して、毎日少しずつ食費を抑えることに成功し始めました。

このあと盛大にスープこぼしたフォー

9/10(土)〜15(木) ホテルで自主隔離5日目〜10日目

この後は少し咳が残るものの、だいぶ症状がよくなり友達と電話できるまでに回復しました。
「早く外に出たい…」と思いながら隔離期間の終了を待ちました。

海外旅行でのコロナ体験記まとめ

「海外旅行先でコロナになる」というみんなの最悪体験談を無事自分も経験できました!

日本では、「絶対にコロナになりたくない」と常に警戒してマスクや手洗いを徹底していました。
でも、ドイツでは日本と比べると新規感染者数が減ってルールがゆるくなってきています。
同調圧力というか、
「まぁ、みんなマスクしてないってことは大丈夫なのかな?」
と気がゆるんでいました…。

また、金銭的にホテルに何連泊もする余裕はないのでホステルの相部屋を選択しましたがこれもよくなかったです。
当然のようにホステル内では誰もマスクしてないのでここでもらった可能性は高いのではと思ってます…。

AirBnBとかで安い個室を探すべきだった。

準備する時間がもっとあればと悔やみます😭

日本にいるときであればすぐコロナの検査を受けたのですが、

「慣れない土地で疲れただけ」
「内見しないと家が見つからない」
「コロナだったらホテル移動しなきゃいけないのめんどい」
「ホテルに移動して保険金おりなかったら最悪」
「病院の予約ってどうやってとるの?」
「ドイツ語でいろいろ調べる気力がない」

などいろんな損失がありすぎて、「コロナではないことを祈る」ととりあえず放置して状況を悪化させてしまいました…。

社会のルールがゆるくなっても完全にコロナがなくなったわけではないという、当たり前の話でした。

マジで旅行中にコロナになるの最悪なので、海外旅行はまだ控えた方がよさそうです…。

みなさんお気をつけて!

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